仮夢庵CarimAn

ドラマ『陳情令』についてアレコレ

金光瑶


人物の2人目が、よりによってなぜ金光瑶なのか?

藍忘機の続きでもなく魏無羨でもなくコレ来る?明らかに人選間違ってる気もする(笑)が別にいいのだ。

4話を観てたらもう出てきてた。そして、ああこの人ねー うーん コイツもなあ…と色々考えてしまった。4話の感想に混ぜようかとも思ったのだけれど、ドラマ自体に関してとか藍兄さまとか、ちょっと広がってしまいそうなので独立させることにした。

正直 思い入れという意味ではそんなでもないので、(ますますなんで今書くのかという(笑))ま、サックリ書いてみる。

※そのわりに長くなった。自分でビックリ。

 

 


【注意】
基本的に自分用の覚え書きなので乱文。
最終話までの重要なネタバレ全開。
BL要素あり。

閲覧は自己責任で。

 

 

 

 

 

 


金光瑶(孟瑶)・斂芳尊

 

あれ?この人、字が光瑶なのかな?正式に金氏に迎えられたから父親から光の字(じ)をもらったっぽいけど…名前出てたっけ…まあいっか。


好きな華ドラを観ていると日本人でよかったなーと思う。
中国語はわからないが、漢字そのものには馴染みがある。もちろん中国語と微妙に違うことはあるけれど、これがアルファベット話者だとやっぱり理解度は少し下がる気がする。

で、名前だ。
登場人物の名前の意味を調べるのも沼あるあるだと思うが、漢字っていいよね。たった一文字でいろんな意味が含まれてたりするから興趣がある。
時代物だと古詩や史書に出典があったりして深く調べるファンの方もいるんだろうなきっと、面白そう。私はそこまでとはいかないが、なんとなーくこんな意味かしらんと想像して楽しんでいる。


そこでこの人の号、斂芳尊。
斂(この字は知らなかった)
→収める。しまう。潜める。隠す。

→(名声が)高い。(行いが)立派である。

つまり「名声高く立派だが、それを表に出さない謙虚な人」ってことかな。

 

斂の「隠す」にダブルミーニングを感じなくもない。
色んなものを隠している人だから。

 


仙門の名家蘭陵金氏宗主の落し胤ではあるが、母が妓女。そのため生涯を通じてかなり不遇な人生を歩むことになる。

表向きは、自分の裁量で父親に我が子だと認めさせ、射日の征戦後は金氏家中で立場を確立、その上最終的には宗主の座につき仙督にまでなっているのだから大出世だ。
名前まで孟瑶から金光瑶になったりして、ホントまるで出世魚みたいな人である。

でも、裏では大変だったんだよね。結局あの父からは全く息子と思われてなくて、どこまでいっても周囲からは出自のことで侮られる人生。
彼にとって「妓女の子」とは単に庶子だと言われているだけではない。「お前はどこの誰が父親かもわからない者」と嘲られているのと同義なのだ。アイデンティティーの根幹に関わる重大な侮蔑。だからその一言は光瑶の逆鱗に触れるのだ。


そんなことの繰り返しであーなっちゃったのかな。
可愛いえくぼ仮面の下で、実は悪巧みしてたのね。あの時もこの時も実はこんな顔してたんだなお前は、と。伏線回収の見事さを体現してくれる光瑶クン。
確かになんかやってるなー、ただの謙虚な良い人じゃあないよなーって思ってたよ。


でもキミ、やったことのエグさったら…!
想像以上でしたよ ええ。

 

いや確かに。同情の余地はなくもない。特にあの結婚に関しては「他の道などなかった」と言われて、そーだよなあと思った。後出しで「実は妹です!」って言われても…そりゃあ困りますよ、彼も。
どんな理由があったとしてもやったことは盛大に間違ってるけどね。

結果、近親婚に親殺し子殺しとか、脅迫されたり亡霊に怯えたり。この人だけひとり、ギリシャ悲劇かシェイクスピアでもやってんのかと思いましたよ私は。最後辺りの長台詞もそれっぽい。あれは消耗するよね。演者さんお疲れさま。

 


いやーいっそもうさー、光瑶クン全部ぶっちゃけちゃえばよかったんじゃないの?

もともと全部悪いのはあのクソ親父なんだから。(失礼、つい)
そりゃ一騒動起こるだろうけども、金家一門なんかもーほっときゃいいじゃん。あんなドロドロの家こっちから捨ててやってさ、藍兄さまんとこで事務方の仕事でもすればよかったんだよ。
表舞台で頑張らなくても雲深不知処で静かに暮らせば。兄さまならきっと受け入れてくれるよ。藍氏の子たちならきっと笑ったりしないよ。あ…いろいろバレたら含光君は怒るかもしれないけど…いや。いやいや。内心はともかく対外的には、あの夷陵老師を匿おうって人間が口を出せるはずないわ!そうだ!そうだよ!
今までまあまあのことしてたとしてもさ、そうすればなんとかなったんじゃないの?ダメ?ダメですか?

 


…言っても詮無いことではある。すべては決まったことなのだから。
ドラマだもんな…。(元も子もないことを)

 

 

どのみち彼にはそんな生き方は無理なのだ。

自分たち母子をゴミ屑のように捨てた金氏のトップに登り、自分を侮り踏みにじってきた仙門の者たちの上に君臨する。これが彼の復讐であり、出自は賎しくとも優しく教養深かった亡き母への供養であり、彼が生きるということの意味なのだから。


だから  金光瑶は死ぬしかなかったのだ。

 

 

 

 


ああ藍兄さま藍兄さま
たとえ信じてもらえなくとも
血と嘘にまみれた私の今生の中で
貴方だけがたしかな光でした
いつまでも貴方の傍で
琴笛を聴き 柳緑を愛でていられたら
それだけで生きてゆけたなら
どんなに…

 

 

 

 

そうして 期せずして 彼は呪いをかけた。

末期の瞳に映ったその人に。

その話はまた後日。

 

 

合掌

 

 

 

 

 

 

と こ ろ でー

このドラマ、お国柄BLは✕らしいけども、あの金光瑶のラストはあれだいじょぶなんですか?
けっこう だいじょばない レベルだと思うんだけど??


「他の誰を傷つけても、貴方だけは…」
「兄さま 私と一緒に死んでください!」


いやダメでしょこれ。

 

澤蕪君のほうは、まあ優しい兄としての気持ちと言えなくもない。が、金光瑶のほうはちょっとなー、審議案件だと思うなー。

 


だいたいあの国のBL規制?ってどこからがダメなの?愛してるとか慕っているとか言ったらだめ?キスシーンその他があるとだめ?
逆にそれがなければ有りなの?一緒に死んで はOKなんだ?桃園の誓い的な?
んーよくわからん。

 

 


最初にUPして見苦しかった部分を少し修正。

 

流れ的に次の人物は藍曦臣かな。

うん近いうちに。

 

 

 

 

 

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