仮夢庵CarimAn

ドラマ『陳情令』についてアレコレ

陳情令 第11話 感想

 

手負いって虎とか熊とか、傷を負って凶暴になった動物に使われるイメージだけれど、こちらの手負いはひたすら気高く美しく尊く…孤高の手負いなのです。あ、藍啓仁先生も今回手負いだった。忘れてた。

 (8/28 射日について追記)

 

 

 


本編を一話ずつ、感想というかツッコミながら書く。
基本的に自分用の覚え書きなので乱文。

【注意】
3or4周目なので当話のみでなく先々までのネタバレあり。
時々BL風味あり。
閲覧は自己責任で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


第11話 手負いの雲紋



聶明玦から出ていけと言われ不浄世から去る孟瑶。事情を知らない懐桑が詰め寄るが無駄だった。
魏無羨と江澄はひとまず蓮花塢に戻ることに。

 


雲夢埠頭。
「公子がた おかえりなさい」
皆が親しげに声をかける。
明るい日差し。穏やかな水面。鮮やかな緑。魏無羨の伸びやかな気質の土台がここにはある。(江澄もここで育ってるけどね。彼の場合はまた複雑だから。)

 

蓮花塢でも子弟皆が公子二人の帰還を喜ぶ。

清潔感のある白木の建物。あちこちに蓮の意匠が施され、曲線的な紋様が建具を飾っている。
屋敷の中には蓮池があり、そこに回廊や橋が廻る開放的な造り。自然と調和した様子はどこか雲深不知処にも似ているけれど、自由な家風を表すように蓮花塢にはおおらかな暖かみがある。

 

そんな実家に帰ってきた安心感からか、魏無羨のセリフの甘えぶりがスゴい。

「わかったわかった。俺が悪かったってばー。お前の分まで罰はうけるからさー。来世でもいい兄弟分でいようぜー。」

父宗主に叱られるかなと言う江澄に向かって、ツンツンゴチンしながらダラダラというかズルズルというかそんな喋り方してる。

 

…ヤバい。これかわいいかも(笑)

 

江宗主が来ると、さすがに神妙に自分に罰をと拱手。そして江澄が藍忘機の名を出すのを止める。
全責任は自分がとる。魏嬰のこういうところ、やっぱりスゴい。

そして師姉が来るとまた甘え声。
「スジェ~俺がいなくてさびしかったでしょ?」(上目)

 

ああ この振り幅にやられるんだな 好きな人は。

 

江澄ですら少し当たりが弱い気がする。「奴は無視して」はひどいけど(笑)
彼も外だと気を張ってるし、余計魏無羨にキツい言い方になるんだろう。

 

とりあえず無事でよかったよかった。皆でご飯を食べよう。帰ってきたら家族でご飯だよねー。と、ほのぼのしたところに、唯一人 魏無羨の振り幅もへったくれも通じないお方が登場。

 

江楓眠宗主の妻、虞夫人。
とにかく全方向に厳しい人。
ありがちな、息子にだけはベタ甘な母ではなく、その大切な一人息子も容赦なく叱り飛ばす。魏無羨を起点にして家族全員がとばっちりで怒鳴られる。


「我が家の子弟を温氏が教育ですって!?」
いやそれ温氏に怒って…

「その男に一生負けてもいいの!?」
あーそれめっちゃプレッシャーーー

「蓮の実なんか剥くのおやめ!」
いやさすがにひどくない?(笑)わかるけど。

何度も「食事を…」と場をおさめようとする江宗主にも とにかく怒りと嫌みをぶつけまくる。

 

こんな食卓イヤだなあ。絶対消化に悪いよ(笑)

 

怒鳴るだけ怒鳴り散らして行っちゃった。嵐のような人だ。
でも実は虞夫人けっこう好きです。近くにいたら逃げるけど。

 

 

しかし「直系子弟を訓学によこさねば反逆と見なし粛清」とは。温氏強気だ。そんなに力の差があるのか。各家子弟の皆さん見る限りそうは見えないけど。

とにかく手始めに粛清の対象となったのが陰鉄持ってる姑蘇藍氏ってことね。

 

 

帰路を急ぐ藍忘機を温晁が襲う。

このザーって下がるワイヤー楽しそう。やってみたい。
こんな綺麗なアリおらんやろ。
蝶が乱れ翔ぶ呪符で敵を撒き、藍忘機は雲深不知処へ。

魏無羨の破魔呪?へーいつの間に。ドラマ勢の知らないところでやり取りしないで欲しいな。見たかったよ(笑)
温晁くん教えてくれてありがとー。

 

 

雲深不知処が温旭に攻められる。
温晁のお兄ちゃん初めて見た。似てるー。
この衣装、腰の幅広ベルトがすてき。着物を和洋MIXで着たりするのにも良さそう。

 

藍先生!ナゼ吐血!火毒?え?ピンポイントで叔父様だけ?わからん。

ああ 皆の思い出の、あの美しかった雲深不知処が…。


藍啓仁先生が子弟たちを連れて寒潭洞へ避難し、宗主藍曦臣は藍氏の財産とも言える蔵書を持って逃げることになった。

そしてこの後 藍曦臣には裏であれやこれやがあったわけね。

 

 


蓮花塢では温氏や陰鉄について江父子三人が会話。
魏嬰は藍湛と雲深不知処を心配してる。

陰鉄をコントロールするには精錬する必要がある。生(き)のままだと逆に術者が操られる危険性大。
あの温若寒がマグマの上で陰鉄をグルグルしてたのは精錬してたんだよね。そこはなんかわかってた。で、精錬疲れとメンタル保持のために温情に鍼を打ってもらってたんだ。

 

 


雲深不知処、寒潭洞前には避難しようと藍啓仁と子弟たちが集まっている。

温旭!スゴい!
一人で飛んできて藍先生と戦ってる。グルグル回って吹っ飛ばしたりなかなかの攻撃力。弟とはえらい違いだ。温晁くんも見習いましょう。


そこへ藍忘機到着。
いいとこに来るのはさすが一方の主人公。
ここ衣装が風を孕んで大きく広がるの好き。甥っぽい微妙に頼りない顔するのも好き。


温氏軍に琴を一奏。
え!爆破!?ここだけなぜかヒーロー戦隊なみに爆発して敵を倒す。日曜朝感。

 

温旭の剣、逃げる藍氏子弟に投げたのだけモブ剣に見える。意外とこのシーンの温軍のモブ剣 鞘と刃の装飾がカッコいいので気になってた。
というか、温旭の剣 片刃じゃない?反りがあるし日本刀に近い造りっぽい。これはジャンルとしては剣でなく刀かな。

 

 

逃げそこねた子弟たちが殺されていく。
蘇渉がペラペラと秘密を白状。
でも抹額持てば温氏も中に入れるのか?そこ疑問。


この後みんな蘇渉を裏切り者扱いするけども、これしょうがなくない?殺されそうなんだよ?しかも抹額のない彼はたぶん寒潭洞に入れない。
生来の気性が卑怯な小人なのは認める。でもこれでずーっと姑蘇藍氏の仇!みたいな扱いはちょっとあんまりではないか。後に色々やらかすので別に蘇渉擁護ではないけど、ずっと思ってたので言ってみた。

 


寒潭洞寒そうー。みんな眉に霜がついてる。


子弟の悲鳴に藍忘機が堪えきれず出てくる。

「心に恥じぬ生き方を…」(藍翼言ってました?)

 

脅迫されて白状したのに助けないのはワルモノの定石。あやうく殺されそうな蘇渉を救ったのは藍忘機だった。
この手の因縁、このドラマめっちゃある。そして初見だと鈍いワタシは気づかない。見返す楽しみになる。

 

自分(+陰鉄)が岐山へ行くから雲深不知処から退け、という藍忘機。右脚を折られ囚われの身に。
この時の藍湛の顔好き。痛みと屈辱、珍しく負けてる顔に見える。好きな人の痛みに耐える顔が好きって…かなりヤバい。

 


蘇渉ひとり置きざりの画。みんなから用無し判定。サビシ。これがちょびっとの縁で生涯仕えます!ってことに繋がるのかもね。

 

 

雲夢の江澄と魏嬰。
飛んでいる凧を弓で射落とす魏無羨。カッコいい。
さすが大師兄!と盛り上がる子弟たちに、まあまあみたいに手を上げるのも堂に入ってる。

お前やっぱりすごいなという顔の江澄。ついその心情を考えてしまう…いつか江澄まとめて書こうかな。

 

なかなか落とせない太陽は温氏の象徴。
個人的には、天・太陽・正義は同じイメージなので「悪」が太陽というのは少し違和感がある。
中国で射日と言えば伝説の英雄 羿だけど今回は関係ないか。

(と思ったらやはりしっかり関係あり。アニメで出てきてた。8/28追記)

 

 


魏無羨と江澄は岐山へと旅立つ。

厭離姉さま、心配でとにかくご飯だけはと山ほど食糧を持たせる。それもうお母さんだよ(笑)
でも彼女がずっと弟たちの母親代わりだったんだよね。虞ママはあれだから。

 

“成せぬを試みてこそ成せる”
“時に成さぬことで成せるのだ”


この禅問答みたいな雲夢江氏の家訓。出典論語らしいがわかるようでいまいちわからない。
あきらめない。がんばる。自分で限界を決めない。そんな感じ?

 

 

 


岐山温氏 教化司。


造りは祭壇ぽい。頂上には巨大な鼎に燃えさかる炎。さすがに凄い建造物だけど何段あるのか登るのイヤになりそうな階段だ。

この周りの山はなんなの?溶岩?不夜天もそうだけど暑くないのか温氏の人たちは。イライラするのは場所のせいじゃないの?引っ越してみたらどうでしょう。

 

訓学とやらに参加する江魏金聶の各公子と従者。
兜の公子は姚家?そんな大家なのかあそこ。


階段上から温晁くん登場。
(頂上に内部から上がれるエレベーターとかあると予想。舞台のセリみたい)


「早く連れてこい。」


あ 藍湛が…!

供も連れず、まるで罪人のように。でも堂々と歩いてくる。純白の衣装。険しい顔。

ずっとその身を案じていた魏嬰が何度声をかけても、応えるどころか目を合わせることすらしない。
陰鉄探しから不浄世での別れまで、二人の絆は確かに感じられたのに。座学の時のように睨みもせず真っ直ぐ前を見据えてる。


これは…守ろうとしてる?


温氏に敵対視されている姑蘇藍氏。雲深不知処の皆を守るために、脚を折られ陰鉄も奪われて人質となった藍忘機。
自分と関われば魏嬰にも禍が及ぶと、そう考えている のかなあ。


さすが藍湛 気高い。でもその気高さが痛々しくてツラい。

 

あー尊いってこーゆーことかー。

 


とか思いつつ次話へ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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