仮夢庵CarimAn

ドラマ『陳情令』についてアレコレ

藍忘機 《その1》

元凶である。



この人がいなければハマらなかった。
このキャラクターでこの演者でなければ、たぶん私はこの熱病に罹っていない。

だから最初にもってきたけど…何書けばいいんだろう。
思い入れが過ぎると言葉にならないものなんだなー。
でもとりあえずなんか書いとこ。



姑蘇藍氏の第二公子。
藍湛、字・忘機。
含光君と呼ばれる。
つまり「光るの君」である。
この通り名を見て真っ先にああ光源氏だと思った。(いや違うけど)

高貴な家柄の次男坊で、やらかして蟄居した後 表舞台にカムバック。ドラマでは仙督になってるし、まあ太政大臣並みの地位についてるのかも。

おや、わりと共通点がある。
まあヤラカシは当邦の光君よりはだいぶマシである。
軽いノリで兄嫁に手を出したわけじゃなく、なにしろ「生涯の知己」の為であるから。少なくとも彼には信念がある。
(この「知己」ってのがホント悩ましい)
メンタルどん底なのもあってちゃんと真面目に面壁してる。間違っても蟄居先でチャラチャラと浮気したりしない。あたりまえだけど。





閑話休題




彼のどこが好きなのかはだいたいわかっている。

鋭い眼の長髪無愛想 でも不憫キャラが内面で激しく苦悩葛藤する様子。

これに弱いんだ、昔から。
新感線のオグナノタケルと言い、ペクドンスのヨウンと言い。(進撃のリヴァイも好きだけど、あれは長髪じゃないか、それに狙い過ぎが少々難。)



藍忘機は登場人物の中で一番成長というか変化した人なのかもしれない。

もとから大人びた少年、心配いらずの弟。周囲の誰からも一目おかれる名門藍家の若きプリンス。

でも孤独だよねーこの人。友だちいないし。叔父と兄はいるけど。
別に友だちがいないから絶不幸というわけではないが、あのまま大人になったらそれはそれでますます近寄りがたい美貌と無愛想に磨きがかかって孤独が深まりそうではあった。


そこで問題のヤツの登場となる。



私はけして魏無羨がキライではない。むしろ主人公としてちゃんと好きだ。とてもチャーミングだしね。
ただ含光君贔屓のせいかどうしても「魏嬰…ホントわかってない…」と思ってしまう場面が多くて…つい彼への当たりが強くなってしまうのだ。



とにかく彼がズカズカと、藍忘機にとってはありえない距離感で心身ともにパーソナルスペースに踏み込んできた。
「なんだこいつは?今まで自分の周りにこのような者はいなかった」
そりゃあいない。天下の含光君に授業中ヤッホー♪するヤツだ。この雲深不知処で酒とか艶本とか。兄さまでさえ忘機呼びなのにいきなり藍湛!とか。ありえない…いやありえない。

ナニカンガエテルンダ コイツ?

そしてもっとありえないのは自分の心の有り様である。
最初はただ腹を立てていた。でもいくらキツい眼で睨んでも、ピシャリと拒絶しても彼は全く動じない。対等の力量だから友に?
…ザワザワする。知らない波が心に立つような、調子っぱずれの音律のような、落ち着かない気持ち。



コイツはナンダ?
ワタシはドウシタ?



そう思った時からすべては始まったのである。






やっぱり書きものは難しい。まとまらない。
藍忘機についてはまた思いついたら書きそうだからその1にしておく。




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